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歯科医院における管理栄養士の活用方法 第2回 管理栄養士が歯科で働いていくための教育 / 黒岡 建志 - WHITE CROSS 歯科医師向け情報サイト

こんにちは、医療法人靖正会 萱島駅前歯科クリニックの院長 黒岡建志です。

前回は、採用時に考えるべきポイントについてお伝えしました。第2回目となる今回は「管理栄養士が歯科で働いていくための教育」についてお話ししていきたいと思います。

わざわざ「管理栄養士が歯科で働いていくための」と書いたのは、管理栄養士の活用にあたり、必要な「教育」が2種類あるからです。

単純に、管理栄養士自身の歯科の知識を向上させ栄養分野と歯科分野を融合させ、患者利益に寄与していくための「教育」がひとつ。

そしてもうひとつは、管理栄養士以外の既存職種のスタッフたちに対して「管理栄養士が歯科にいることで、どのようなメリットを生み出すのか」を理解させ、管理栄養士を自らのチームの一員として迎え入れてもらうための「教育」です。(この内容は第3回目に詳しくお話しさせていただきます。)

第1回目でも少しお話ししましたが、管理栄養士を教育していくにあたって私が重点を置いているのは、主に以下の3つです。


1.管理栄養士の歯科で働く上での心構え、医院の理念の浸透
2.管理栄養士の歯科知識、技術の教育
3.管理栄養士のモチベーションの維持、向上

 

これら3つについて、これから詳しくお話ししていきます。

 

1.管理栄養士の歯科で働く上での心構え、医院の理念の浸透

管理栄養士を採用していくにあたって、まず考える内容がこれになると思います。入社後のギャップを防ぐためにも、面接の段階からこういった内容をしっかりと管理栄養士に理解させておく必要があります。

当法人において、管理栄養士を採用する際は「歯科助手兼管理栄養士」と明記して募集をかけています。

 

私たちは管理栄養士に対して「歯科の2大疾患であるカリエスとペリオに対して歯科医師や歯科衛生士とチームとなって治療、予防に寄与できるような働き方をしてもらう」ことを望んでおり、そのためには歯科助手としての歯科の知識と技術が必須になります。

なので、当法人では面接の時点で、採用後最低半年は歯科助手としての業務に専念してもらい、歯科助手として一人前になった段階で、管理栄養士としての教育に入っていくということを何回も念押しをします。

そのような条件を許容してくれた人を採用することで、まず入社直後に起こり得る我々と管理栄養士の認識に重大な乖離ができることを防いでいます。

しかし、すでに採用されている先生方はお分かりいただけると思いますが、それだけではまったくと言っていいほど認識が一致することはありません。

何人も管理栄養士を採用して分かったことですが、どうしても管理栄養士の頭の中は学校で習ってきた、あるいは前職で行っていた栄養指導が多くのウエイトを占めており、どうしても口腔内に目が向かないのです。

歯科助手としての知識と技術を教育している間にも、やはり自分のやりたい理想と現状置かれている自分のギャップに戸惑ってしまうことが多々あります。

そのような状態に陥っていた場合には、早めにこちらが察知して話し合いを行い、しっかりと意見を聞き出していく必要があります。その具体的な方法については、モチベーションの項で詳しくお話しします。

当医院で働く最年長の管理栄養士は4年目になるのですが、4年経ってもなお、未だにこちらのやってもらいたいことを勘違いして捉えて進んでいってしまうことがあるため、組織として運営していく中で管理栄養士の頭の中とこちらの考えを常に一致させていくことが一番の土台となってきます。

 

 

ミーティングの様子ミーティングの様子。かならず全職種が参加し、情報共有を行う

 

2.管理栄養士の歯科知識、技術の教育

管理栄養士に限らず、歯科助手でも歯科衛生士でも受付でも、スタッフを採用する上で、この教育は必須になります。

そのため、すべての歯科医院において、その医院独自の教育システムを作り上げているのではないかと思います。当法人も例にもれず、職種別に教育システムを構築しています。

前述の通り、当法人では管理栄養士が採用されると、半年は歯科助手としての業務に従事することになるため、歯科助手の教育システムに則り、初期の教育をスタートさせていきます。

もちろんその半年の間に先輩栄養士のコンサルや患者への指導などを見学させ、モチベーションを低下させないように配慮することはありますが、実際に管理栄養士としての教育がスタートするのは半年後からとなります。

さらに、当医院では独自に管理栄養士の教育としてのカリキュラムを組んでいます。

採用後半年までの歯科助手としての土台づくりが終わると、管理栄養士が必要とするカリエスやペリオの深い知識と、それに付随する全身的な疾患へのアプローチ、他職種との関わり合いや患者へのコンサル方法など、さまざまな内容の講義を、半年程度かけて行っています。

その間に、先輩栄養士同伴で患者にコンサルを行ったり多職種でのカンファレンスに参加したりと、実践的なことまでチャレンジさせます。そうして初めて歯科で働く管理栄養士としてのスタートを切ります。

 

管理栄養士向け院内セミナーの様子管理栄養士向け院内セミナーの様子

 

3.管理栄養士のモチベーションの維持、向上

歯科医院という職場環境において、歯科医師や歯科衛生士とは違って管理栄養士は自発的に取り組みたいと思うものを見つけ、モチベーションを上げていける仕事はあまりありません。

 

そして、こちらが求める仕事が本人たちのやりたい仕事とかけ離れていた場合にも、同様にモチベーションを上げて仕事をしてくれることもありません。

そのため、歯科で働く管理栄養士が長く勤める上では、こちらがやってもらいたい仕事と管理栄養士がやりたい仕事が同じベクトルを向いていることが、何よりも重要なファクターとなります。

管理栄養士自体、基本的には病院で働くような職種の方々なので、医療人として患者の健康に寄与できるような働き方ができれば、充実感を得られることができると思います。そのことを歯科医院で働くことで実感できるような仕組み作りと関わりができれば、管理栄養士のモチベーションは維持、向上することができます。

こういったことを達成させていくために当院では、管理栄養士が初めて取り組む内容を「カリエス予防に寄与する」という、最も初歩的で最も結果が出やすく、患者さんからも他のスタッフからも認められやすい所からスタートさせるようにしています。

結果が目に見えて得られやすく、患者に喜ばれるという経験をした管理栄養士は、そこから医療人としての自覚を再認識し、歯科医院での自身の立ち位置を確立し、モチベーションを高く維持して、更なる問題を抱えた患者さんを救うために自ら行動しはじめるのです。

 

管理栄養士との連携による改善症例については、当院の管理栄養士 前が執筆するこちらの記事をご覧ください。

 

dStyle「歯科管理栄養士のいろは」一覧へ

 

管理栄養士 前絵里さんによる連載はこちら当法人の管理栄養士 前絵理

 

まとめ

今回は、管理栄養士に対しての教育についてお話しさせていただきました。

具体的な教育方法はまた別の機会に譲りますが、大枠として考えておかないといけないことは、この3つではないでしょうか。

採用においては、知識や技術だけではなく、個人が輝いて働くことができる職場環境を整え、長く働いていくためのモチベーションを維持させることが非常に重要になってきます。

歯科医療の現場で管理栄養士を採用することが確立していない状況において、まだまだ考えるべきことは多く、これからも試行錯誤して改革いくことが求められています。

次回は、管理栄養士以外の既存職種のスタッフに対しての教育についてお話しさせていただきます。

 

組織として働いていく上では、今回の管理栄養士の教育と同じく、非常に重要な項目です。ぜひご覧ください。

 

歯科医院における管理栄養士の活用方法

第1回 採用時に考えるべきポイント
第2回 管理栄養士が歯科で働いていくための教育

 

執筆者

黒岡 建志の画像です

黒岡 建志

歯科医師

医療法人靖正会 萱島駅前歯科クリニック 院長

北海道大学歯学部卒業後、同大学同学部第一補綴科にて研修を行う。2014年に医療法人靖正会 萱島駅前歯科クリニックの院長に就任しスタッフ採用に携わる中で、歯科医院における管理栄養士の採用や働き方などのシステムを構築。現在は歯科視点で行う個別栄養指導に重点を置き、日々の診療に臨んでいる。

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