日本の歯学部って面白い!「在宅診療の先駆け」日本歯科大学新潟生命歯学部 / WHITE CROSS編集部

2023.08更新

 

日本全国に29ある歯学部。国が指定する日本の歯科医学教育におけるカリキュラムは、6年間の教育うちの約6割で、残りの4割は各大学の個性に任されているようです。

 

これから歯学部受験を考えている学生さんはご自身の個性にぴったり合う大学選びの参考に。卒業生は母校の魅力の再確認に。各大学が個性を発揮するその4割の魅力を特集しました。

 

今回は、日本海に面し、佐渡島を見渡せる環境にある日本歯科大学新潟生命歯学部をご紹介します。

 

 

キャンパス紹介

アクセス

新潟市の中心部にある新潟駅から越後線で最寄りの関屋駅までは電車で約10分。関屋駅からキャンパスまでは歩いて10分の道のりです。

バスの場合は新潟駅から浜浦町線でキャンパスの目の前まで約25分で到着します。

 

所在地:googleマップで表示

 

 

キャンパス

海に近い新潟市中央部の閑静な住宅街にキャンパスを構える日本歯科大学新潟生命歯学部。

新潟といえば雪深く寒いというイメージがありますが、実は新潟市中央部の降雪量は多くなく、積もることはあまりありません。また、夏季の平均気温もそれほど高くないことから、1年を通して過ごしやすい環境です。

 

キャンパスの裏手には日本海が広がり、マリンスポーツをすることができます。海水浴場や本州日本海側最大級のマリンピア日本海という水族館もある、自然豊かな環境です。

 

 

キャンパスには屋内運動場やグラウンドを含む14の施設があります。

キャンパス内には、日本で初めて開設された公的な医学博物館の「医の博物館」があり、『解体新書』の原本を始め、16世紀からの西洋や本邦の古医書、医療機械器具などを一般公開しています。

 

医の博物館

 

また、体育館や柔剣道場の他、トレーニングルームをはじめ人工芝を敷いたグラウンドやテニスコート4面、ショートトラックも整備されており、放課後、休日の部活や健康をサポートしています。

 

 

日本歯科大学新潟病院には歯科部門の他に医科部門(内科・外科・耳鼻咽喉科)もあり、臨床実習で全身を学ぶことができます。

 

 

学生食堂(GAKUSHOKU)では、本学の食育・健康科学講座が監修した「健康麺」がメニューに加わり、食事面からの健康をサポートしています。新潟病院1階にはコンビニもあり、学生も利用できます。

 

 

 

学生数/学科数

日本歯科大学は歯科医学の総合的大学として、生命歯学部(東京校)と新潟生命歯学部(新潟校)の2つの歯学部をもつ唯一の歯科大学。学生交流として4月下旬のクラブ活動週間内に、約1週間にわたる合同合宿が開催されます。両学部の各クラブ所属の学生が一堂に会し、クラブ活動を通じて交流を図っています。

 

 

同時期に開催される富士見・浜浦フェスタでは、両学部の4年生が一堂に会して、相互の交流と両学部後半の3年間を充実したものとすることを目的としたワークショップを行うなど、積極的な交流を図っています。

 

歯学部全体の学生数は362名(2023年5月現在)。新潟県を含む中部地方の出身者は約35%ほどで、全国から学生が集まっています。

 

住環境は、大学周辺の浜浦町、文京町、信濃町、関屋地区に一人暮らしをしている学生が多いようです。

また、大学まで徒歩5分のところに女子寮があります。寮生が自由に利用できる技工室も完備しているというのは日本歯科大学の寮ならではですね。

 

女子寮

 

 

クラブ活動など

剣道、硬式野球、硬式庭球、ソフトテニス、サッカー、スキー、ワンダーフォーゲル、少林寺拳法、バスケットボール、ラグビー、バドミントン、バレーボール、ボウリング、ウインドサーフィン、水泳、陸上競技、軽音楽部、写真部、解剖学グルンド等、その他同好会も複数あります。

 

陸上部

 

2018年度の全日本歯科学生総合体育大会では下記成績を収めました。

 ・バトミントン部 女子団体・ダブルス 優勝

 ・陸上部 砲丸投げ・円盤投げ部門 個人優勝

 ・陸上部 走り高跳び部門 個人優勝

 ・陸上部 三段跳び部門 個人優勝

 ・少林寺拳法部 単独演武・段外の部 優勝

 ・剣道部 男子個人弍段以上の部 準優勝

 ・スキー部 スキー団体部門 準優勝

 

歯学部紹介

 

 

特色1 充実した臨床研修の場

日本歯科大学新潟生命歯学部キャンパスには、新潟病院(歯科部門、医科部門)があります。歯科部門は歯、顎、口腔の総合医療施設で、医科部門は、内科、外科、耳鼻咽喉科があります。

 

学生は第5学年における臨床実習で歯科部門はもちろん、医科部門でも実習を行います。近年の歯科分野は口腔だけではなく全身にも多く関係するため、このように時代に即した臨床実習が行えるのは新潟生命歯学部の大きな特徴となっています。

 

また第5学年の臨床実習では、東京の生命歯学部との交流があります。新潟の学生は東京の附属病院と多摩クリニックで、東京の学生は新潟病院と在宅ケア新潟クリニックで実習を行います。

 

新潟病院での手術見学

 

 

特色2 在宅歯科診療の先駆け

新潟病院では、開院以来地域歯科医療の拡充に務めてきました。寝たきりなどの事情で来院できない高齢者や障害者を対象として、1987年から全国29歯科大学・歯学部の中ではじめて「訪問歯科診療」を開始しています。

また、2018年には新潟県三条市に、これも全国で初となる外来患者を受けない訪問診療専門のクリニック、日本歯科大学在宅ケア新潟クリニックを開設しました。

 

日本歯科大学在宅ケア新潟クリニック

 

学生もチームの一員として各家庭や施設を周り、在宅歯科医療の重要性を学びます。記憶にも新しい2011年の東日本大震災ではいち早く被災地に医員を派遣し、口腔ケア支援活動や亡くなられた方の歯科的身元確認にあたりました。

 

 

卒後研修

新潟生命歯学部では、自らが確実に実践できることを目標とした「ベーシックコース」と、臨床研修修了後早期に習熟できるように臨床経験を積む「アドバンスドコース」の2つのカリキュラムが用意されています。

 

ベーシックコースは基本的に総合診療科で研修を行ないます。総合診療科にはスキルラボが設置されており、いつでもシミュレーション実習ができる環境にあります。総合診療科の特徴は指導歯科医、若手歯科医、歯科衛生士、臨床実習生(新潟生命歯学部学生)、病院実習生(新潟短期大学学生、明倫短期大学学生)そして臨床研修医でグループを構成し、チーム医療に取り組むことを目指しています。それ以外にも約4週間、口腔外科病棟研修での入院患者の全身管理・治療や、訪問歯科治療への参画などで超高齢化社会に対応した研修を行います。

 

アドバンスドコースの特徴は、総合診療科以外の専門診療科やセンターで週1日を限度として選択研修が受けられることと、総合診療科を中心として特殊外来での診療を経験します。

 

藤井一維学長からのメッセージ

日本歯科大学が、なぜ、世界最大規模の歯科単科大学なのか。それは、2つの歯学部、2つの大学院、2つの短期大学、2つの病院と2つのクリニック、博物館を有し、そして、2万人を超える卒業生を輩出しているからです。

日本歯科大学は、“日本初”、“歯科大学初” と言われる事柄が多いのですが、言い替えると、これは、日本の歯科に文化を提供していることになります。特に、新潟生命歯学部の訪問歯科診療は、正しく、日本の先駆けで、わが国はこれから高齢化が進むであろうといわれはじめた1987年に、歯科大学としては初の在宅歯科往診ケアチームを立ち上げ、歯科の往診診療(現在の訪問歯科診療)を開始しました。また、2018年には、これから求められる歯科の診療所となる、歯科治療の椅子のない、外来をやらない訪問診療専門のクリニックとして在宅ケア新潟クリニックを開院しました。もちろん、これも日本初です。

歯科大学の使命は、歯科医師を養成することですが、国家試験合格、卒直後は無論の事、その学生の歯科医師人生で、時代の変化に柔軟に対応できる歯科医師を輩出することが本学の使命と考えています。

その意味で、その風を感じる大学であり続ける必要があり、初ものは、必然なのです。

 

2022年9月1日

日本歯科大学学長

藤井 一維

 

入試情報

日本歯科大学新潟生命歯学部では、総合型選抜、学校推薦型選抜、編入学入学試験(前後期)、一般選抜(前後期)、大学入学共通テスト利用入学試験(前後期)が行われています。

 

一般選抜・大学入学共通テスト利用入学試験は、生命歯学部と新潟生命歯学部共通の試験で行い、併願が可能です。

 

また、入学試験における成績上位者を特待生とする制度も用意されています。北海道・四国・鳥取・島根・九州・沖縄の居住者には、地域特待生制度として特別枠も設けられています。

 

画像クリックで詳細ページへ

 

 

パンフレット

日本歯科大学新潟生命歯学部では、入試向けのパンフレットを用意しています。たくさんの情報と魅力がぎゅっと詰まった内容です。

下記画像をクリックすると、資料請求ページへリンクします。

 

 

 

 

 

日本歯科大学新潟生命歯学部 HP

 

 

日本歯科大学新潟生命歯学部の受験情報はこちらからもご覧いただけます

 

執筆者

WHITE CROSS編集部

WHITE CROSS編集部

臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。

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